証券会社 レガシーマイグレーション
お客様/プロジェクト
お客様は、日本国内の証券会社です。ハードウェアの老朽化に伴い、メインフレーム(COBOL)からオープン系システム(Web化)への全面移管を実施しました。
ビジネスニーズ
お客様は旧システムから新システムへ刷新するにあたり、下記の再構築方針で実施しました。
- 商品毎の独立性を高めたシステム構造へ刷新。
- ステージ全体方針に則り、マスタ更新方式はオンライン仮更新-バッチ本更新とする。
- 商品別サブシステム及び業務別サブシステム内を業務機能単位に分割。
- 商品別サブシステムを横断する機能は、「商品横断機能サブシステム」に括り出す。
- 業務機能を効率的な処理順序に配置。
- 新システムにインターフェース方式は、汎用I/F又は専用I/Fのうち、最適なI/Fを選択。
大宇宙ソリューション
既存システムの資産が大規模になることから、バッチはCOBOL資産を流用し、オンラインはJAVAを主体としたWeb構成に移行することにしました。
特にバッチは業務ロジックを流用し、作業工数の削減と工期圧縮を実現する必要がありました。
当社は外部設計工程から参画し、中国オフショア側で現行解析を日本オンサイト側では外部設計を並行で作業を推進し、業務および機能要件の習得を図りました。
その結果、内部設計以降の工程は中国オフショア側が主体となって当社内でマイグレーション作業を推進することは可能となり、連結テストは中国オフショア側からリモート対応ができる仕組みを構築しました。
メリット
- 採用していた開発言語と当プロジェクトの特性を踏まえ、当社内でスキルセット育成を図り、製造工程のリソース確保を容易にした。
- 現行システム解析から参画したことで、プログラムマイグレーションに必要な変換仕様を整備し、当プロジェクト向けのプログラム変換ツールを短期間で開発。高い生産性と品質確保を実現することが出来た。
- テスト環境を工夫することで、中国オフショア側でのテスト実施が可能となり、委託元の工数負荷を削減できた。
使用した技術
Linux、MF COBOL、Bシェル