お客様の声【NTTデータ様】
大宇宙ジャパン × NTTデータ、キャッシュレス決済の未来を構築。半年間で400時間の削減へ!CAFIS DXプロジェクトの裏側。

大宇宙ジャパンは株式会社NTTデータ様とともに、キャッシュレス決済総合プラットフォーム「CAFIS®」に関わるサービス環境や社内オペレーション改善を行っています。高い技術力と迅速な対応力を武器に業務のDXを推進し、業務時間の削減やユーザーからのフィードバックを取り入れたサービス改善を進めているところです。
今回は、プロジェクトを主導してきたNTTデータ カード&ペイメント事業部の長田様に、プロジェクトの背景や課題、大宇宙ジャパンをパートナーとして選定した決め手、プロジェクトの成果などをお伺いしました。
【インタビューにご協力いただいた方】
株式会社NTTデータ ITサービス・ペイメント事業本部
カード&ペイメント事業部 デジタルペイメント開発室
テクニカルグレード 長田 武徳 様
社内オペレーションを簡素化するとともに、お客様にとって価値あるサービスの構築を目指す
まずは大宇宙ジャパンが支援したプロジェクトの概要・状況についてご紹介をお願いします。
長田様:
大宇宙ジャパンには弊社で運営しているキャッシュレス決済総合プラットフォーム「CAFIS®️」に関わるサービスの支援をしていただいています。
よりお客様が使いやすいサービスを生み出すことができる環境を構築するため、まず煩雑だった社内オペレーションをシンプルにすることから始めよう、となったことが大宇宙ジャパンに支援していただくことになったきっかけです。

大宇宙ジャパンはいつ頃から、どのような業務に関わっているのでしょうか。
長田様: 大宇宙ジャパンには2018年から支援していただいています。BtoB関連のサービスにおけるバックオフィスのオペレーションを中心に、デジタライゼーション(例:紙で行っているアナログ業務をデジタル化するなど)からデジタルトランスフォーメーション(デジタル化を通じた業務変革)まで広く進めていただいています。
プロジェクトの開始前にはどのような課題がありましたか。
長田様:
CAFIS®️に関連するサービスは40以上存在しているなかで、お客様の立場からするとサービスによって申し込みの方法や連絡すべき部署・担当者などが異なり、サービス利用に際して負担をかけてしまっていることが課題でした。例えるなら、総合窓口や案内所の存在しない役所のようなもので、サービスを所管する部署を自分で部署の看板を見て探し出さなければならないような状況でした。最終的には、総合窓口的なポータルサイトを構築することで、お客様がそこから各サービスに簡単にリーチできる状態にすることを目指しています。
サービスを提供する弊社側の社内オペレーションを効率化することで、サービスの改善活動に社内のリソースを割くことができるようになるとともに、社内の人件費をはじめとするコストが下がります。その結果として、お客様がより利便性を感じやすいサービスを提供できるようになり、かつお客様の利用コストを下げることにもつながります。まずはこれらの社内オペレーションの効率化を通じてサービスの提供価値を高め、お客様の満足度向上に繋げたいと思っています。
技術レベルが高く、ユーザーにとって使いやすいアウトプットが選定の決め手に
大宇宙ジャパンをパートナーとして選んだきっかけについても教えてください。
長田様: 過去に別のプロジェクトで取引経験があったことが最初のきっかけでした。そのプロジェクトはウォーターフォール型の開発でご支援いただいたのですが、今回のプロジェクトはアジャイル型で開発できないかと相談したところ、ご快諾いただきました。

同様の開発サービスを提供する会社もある中で、大宇宙ジャパンを選定した軸や評価ポイントは何だったのでしょうか。
長田様:
クラウドやマイクロサービスなど、当時としては最新の技術を追いかけていた時期でしたので、そうした技術に対応できるかという点が一つの選定軸でした。大宇宙ジャパンとは当初はお試しという感覚でスモールな取引から始めましたが、技術レベルやアウトプットの内容が評価できるものだったので、そのまま現在まで途切れることなく取引を継続しています。
アウトプットに関しては、アジャイル開発であるため2週間に1回くらいのペースでデモを行い、そこできちんと動作しているかという点を評価軸にしていました。「機能が豊富か」「バグが少ないか」というよりは、「ユーザーにとって使いやすいか」という点を重視していました。
プロジェクトを進めていく中で、成果を求めてどのように取り組みを実施したのかについても教えてください。
長田様:
最初は5,6名でスクラムチームを組んでいましたが、現在は8,9名ほどでプロジェクトを推進しています。もともとプロダクトオーナーは弊社が担当し、大宇宙ジャパンのメンバーには開発チームのエンジニアやスクラムマスターとして参加していただいていましたが、徐々にプロダクトオーナーの役割もお任せするようになってきています。
また、成果をあげるためにOKR※を評価軸に取り入れており、リリース後にユーザーがしっかりと使っているかを確認しています。具体的には、「ユーザー数が伸びているか」「ユーザーの業務時間が短縮しているか」といった点が評価ポイントです。そうした状況は大宇宙ジャパン側でも確認できるようにしており、QAや問い合わせなどのフィードバックを取り入れてさらに改善を進めています。メンバー個人の評価というよりは、プロジェクトの進捗を評価しているイメージです。
※Objectives and Key Results:目標達成のための主要な成果を設定して目標管理をする手法。
最新の技術にすぐにキャッチアップできることや、迅速な対応に助けられている
プロジェクトを進めていく中で改善した点や良かった点、また大宇宙ジャパンの強みはどういったところにありますか。
長田様:
大宇宙ジャパンはしっかりとした技術力を持っているところがまず一つの強みだと思います。プロジェクトを進める中でいろいろな技術を使ったりアーキテクチャを見直したりすることもあるのですが、そうした変更があってもすぐにキャッチアップしてくれるので、基本的なITスキルが高いと感じています。
また、業務時間の削減にも取り組むことができています。具体的には、半年で全体の業務時間を200時間削減することを目標に掲げ、どの業務を削れば何時間削減できるかを大宇宙ジャパンとともに検討し、インパクトの大きいところから優先的に取り組みを進めているところです。
一般的なオフショア開発ではレスポンスが遅くなることがありますが、大宇宙ジャパンは五反田に本社がありオンサイトでも対応できるため、レスポンスの速さも良い点だと思います。実際に、トラブルがあった際にも早ければ1~2時間程度で対応していただけていますし、軽微な修正であれば最短翌日に修正版をリリースしてくれるので、非常に助かっています。

同様のプロジェクトを検討している方に向けて、大宇宙ジャパンのおすすめポイントがありましたら教えてください。
長田様: 大宇宙ジャパンには最新の技術にキャッチアップできるスキルがあるので、何か新しいことやチャレンジングなことを始めたい方におすすめできると思います。例えばクラウドや生成AIなどの技術を導入していない会社も少なくないと思いますので、スクラップ&ビルドでアーキテクチャを一新したいと考えている方にマッチするのではないかと思います。
最後に、今後大宇宙ジャパンに期待することはありますか。
長田様: プロダクトオーナーの役割を担える人材がさらに増えるとうれしいです。弊社も含め、エンジニアの領域も理解しながらプロジェクトをリードできるプロダクトオーナーのような人材は限られているので、他社でもニーズは大きいと思います。以前に比べるとプロダクトオーナーの役割は任せることが多くなってきているので、今後もより対応範囲を広げていただけることを期待しています。

本日はインタビューのために、貴重なお時間をいただきまして、誠にありがとうございました。引き続き、よろしくお願いいたします。
「CAFIS」は日本国内における株式会社NTTデータの登録商標です。